グリーンシートの概要
グリーンシートは、中小企業の株式発行による資金調達の円滑化を目的として、日本証券業協会が未上場中小企業のために創設した株式公開制度です。投資家の方にとっては、上場企業に準じたディスクロージャーと売買制度のもとで未上場企業への投資に参加できる場となっています。
金融商品取引法では「取扱有価証券」として定義され、取引所上場銘柄に関する規則が準用されるとともに、日本証券業協会の規則によって証券会社を通じて取引ができる場となっています。日本証券代行株式会社が運営する私設証券取引システム(PTS)を利用し、証券会社間で株式が売買されることで換金の場としての流通制度が整備されています。1998年頃までの店頭市場と良く似た制度で、JASDAQ証券取引所となった店頭市場に代わり、実質的には一種の店頭市場として機能しています。
グリーンシートの審査基準
グリーンシートで株式公開する審査基準として日本証券業協会が公表している基準は、以下の通りです
- 条件
単位は,単元株式数を定める場合には当該単元株式数をいい,単元株式数を定めない場合には1株をいいます。株券等をグリーンシート銘柄とするに当たっては、株式事務を株主名簿管理人に委託していること、券面が一定の様式に適合していること及び譲渡制限が付されていないことが求められます。 - 審査基準
株券等をグリーンシート銘柄とするための届出を日本証券業協会に行おうとする証券会社は、次の各事項について審査を行った上で、エマージング、オーディナリー又は投信・SPCに区分するグリーンシート銘柄として適当であると判断しなければいけません。
( ただし、オーディナリーに区分する場合は(4)及び(5)を、投信・SPCに区分する場合は(3)から(5)をそれぞれ除きます。)
この審査及び判断を行った証券会社は、自社が行った審査及び判断に責任を負わなければいけません。
| (1) | 法令遵守状況を含めた社会性 |
| (2) | 適時開示体制の整備状況 |
| (3) | 財務諸表又は連結財務諸表に継続企業の前提に重要な疑義を抱かせる事象又は状況に関する重要な注記がなされておらず、かつ、公認会計士又は監査法人が作成する監査報告書において当該事象又は状況に関する重要な事項が除外事項とされていないこと及び追記情報として記載されていないこと |
| (4) | 事業計画が合理的な根拠に基づいて作成されており、かつ、その基礎となるビジネスモデルに収益性が認められること |
| (5) | 当該発行会社の属するマーケットの特性、その中での競争力及びそれを支える経営資源等を勘案し、事業の成長性が認められること |
| (6) | 当該銘柄に投資するに当たってのリスク |
グリーンシートからの上場会社
| オストジャパングループ | 2007年9月 札幌証券取引所アンビシャス 上場 主幹事:みずほインベスターズ証券、グリーンシート公開:2003年1月 |
| インネクスト | 2007年2月 札幌証券取引所アンビシャス 上場 主幹事:DB証券、グリーンシート公開:2005年11月 |
| マルマエ | 2006年12月 東京証券取引所マザーズ 上場 主幹事:マネックス証券、グリーンシート公開:2004年12月 |
| ラ・アトレ | 2006年6月 大阪証券取引所ヘラクレス 上場 主幹事:みずほインベスターズ証券、グリーンシート公開:2000年1月 |
| エイジア | 2005年10月 東京証券取引所マザーズ 上場 主幹事:みずほインベスターズ証券、グリーンシート公開:2003年11月 |
| パラカ | 2004年12月 東京証券取引所マザーズ 上場 主幹事:HS証券、グリーンシート公開:1998年2月 |
| アルファ・トレンド | 2004年3月 札幌証券取引所アンビシャス 上場 主幹事:DB証券、グリーンシート公開:2002年3月 |
| イーディーコントライブ | 2003年5月 東京証券取引所マザーズ 上場 主幹事:三菱証券、グリーンシート公開:2000年7月 |
| ビジネス・ワン | 2003年2月 福岡証券取引所Q-Board 上場 主幹事:DB証券、グリーンシート公開:2001年1月 |
株式上場、グリーンシート株式公開に関するお取引の際には以下の事項にご注意ください。
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